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2012-06

和尚山伝説 - 2012.06.19 Tue

7月1日に開催予定のイベントの中の、「和尚山伝説」とは何ですか?との問い合わせをいただきました。
以下に、公園案内看板の全文を掲載します。

和尚山の場所はこちらをクリック

会津には様々な伝説が残っており、私は最近、それら伝説や民話を調べるのに結構はまっております。
冬に地元の語り部の方に依頼して、昔語りのイベントもやってみたいな、なんて思ってます。


和尚山伝説
 むかし、和尚山のふもとには大きな大蛇が住んでいました。この大蛇は川の水をすっかり飲み干しては、水不足にして百姓たちを困らせたり、大雨を降らせては、洪水や地すべり、土砂崩れなどを引き起こして人々を苦しめていました。
 しまいには、川向いの高寺山と和尚山をくっつけて阿賀川の水をせきとめようとしました。ここで川がせきとめられたら、この辺だけでなく会津盆地が湖になってしまいます。二つの山がゆらゆらと動き出したのを見た人々は大騒ぎになりました。
 すると、ちょうどこそこへ一人の旅の坊さんがやってきました。坊さんは人々が口々に訴える話を聞いていましたが。やがて決心したようにいいました。

「それでは私に7日分の食べ物として七連の串柿と水を用意してください。それからあの山の頂上に穴を掘り、私を大きな箱に入れて生き埋めにしてください。私は7日7晩生きて大蛇退治のお祈りをしてあげましょう。」
 坊さんは村の人に七連の串柿と水を用意してもらうと、自らそれを背負って山に登りはじめました。村の人々もあとについてぞろぞろと登っていきました。それから深い穴を掘ると、坊さんと串柿と水をいれ、息がつけるように一本の長い竹筒を立てました。そしてみんなで泣きながら土をかけていきました。
 それから七日七晩の間、穴の中からは坊さんが経文を唱える声と、カーンカーンと鐘を打つ音が聞こえていました。こうして7日の晩が暮れ、八日目の朝がやってきたころは、経文を唱える声も鐘の音もしだいに弱まり、とぎれとぎれになってきました。すると、ちょうどそのころ小布瀬原の村では大騒ぎがおこりました。
 一軒のうちのあげばふ(煙出し)から、あし毛の馬に乗った大蛇が、入田付の無行沼の方へ逃げていったのです。人々が急いで山の上に登ってみますと和尚さんの埋められた穴からは、お経をよむ声も、鐘を打つ音も聞こえてきませんでした。
 大蛇が逃げていって、村々にはまた平和な暮らしがやってきました。

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