「山都七不思議」 TV放映のお知らせ - 2014.12.26 Fri
「山都七不思議」を先日はTBS系の「あさチャン!」で放送していただきましたが、
今度は日テレ系(福島県内はFCT福島中央テレビ)で取り上げてくれるそうです。
日時:2015年1月9日(金)
朝の情報番組「ZIP!」 http://www.ntv.co.jp/zip/
ZIP !MAPPINGというコーナー
6:25~6:28の間くらいに放送されるとのこと。
全国放送です。
県外の方もよかったらご覧ください。
今度は日テレ系(福島県内はFCT福島中央テレビ)で取り上げてくれるそうです。
日時:2015年1月9日(金)
朝の情報番組「ZIP!」 http://www.ntv.co.jp/zip/
ZIP !MAPPINGというコーナー
6:25~6:28の間くらいに放送されるとのこと。
全国放送です。
県外の方もよかったらご覧ください。
2/15 氷筍洞窟トレッキング 参加者募集 - 2014.12.26 Fri
かつての山都の初市、そして「木曽村之市」、「木曽ビツ」 - 2014.12.25 Thu
昨日、来年の山都初市のチラシを紹介しましたが、前から山都の年配の方々に「木曽(山都)の市は昔はすごい規模だったんだ、喜多方の小荒井を凌ぐくらいだったんだ」と聞いていたので、あらためて調べてみました。
山都町史第3巻民俗編の460ページに木曽の初市の記述がありました。
全文引用します。
「正月13日は、木曽の初市である。この日、市の立つ場所は木曽の本通りで、通りの中央に市神様を祀る。
人々はまずこの市神様にお賽銭を供えて参拝し、おみくじを買って一年の運勢を占い、思い思いの露店で買い物をするが、イチアメと称する白飴、ダルマ、オキガアリコボシ、風車などの縁起物は必ず買うものとされていた。
ダルマは七転び八起きを意味し、風車はクルクル回ることから「手が回る」と言って仕事がはかどるのを祈念する意味があった。またオキアガリコボシは家族の数だけ買って、一つ一つに家族の名前を書いて転がし、細工がまずく起き上がらないものがあったりすると、それに記されている名前の者を「だれそれはネボスケだ」などとはやしたてた。
ダルマと風車は神棚に、オキアガリコボシは仏壇のふちに飾っておき、前年のものは川に納め、毎年新しいものに買いかえた。
ごく昔は、初市には各農家が自作したものを持ち寄って売買した。例えば、マナ板、手オケ、コタツヤグラ、団子刺しの木、ワラ細工などで、なかでもコタツヤグラは宮古あたりの農家でも作ったが本職の指し物師が作るよりも、細工は不器用であるがいつまでも狂いが来ず長持ちをしたものという。」
興味深いですね~。
往時の様子のイメージを膨らませてる自分がいます。
だるま、起き上がり小法師、風車は、現在でも縁起物として店にならびますね。
当時の市の様子の写真とかあれば見たいなと思っていろいろあたっているのですが、なかなかみつかりません(苦笑)。
また、私がよく聞かされていた「すごい規模だった」木曽の市については、堂山の宮城不二男家の古文書に「木曽村之市」という記述あり、享保2年(1717)に木曽で月に三と八のつく日に市が開かれ、いさば(塩漬けや干した魚)、古手(古着古道具)、茶、塩、糸、小間物などを木曽10店、広野7店の市場で売られていたが、繁盛しすぎて喜多方の小荒井村や小田付村から苦情が出て、5と10のつく日に変更した、とありました。
なるほど、本当だったんですね。確かに山都は新潟との交易の要衝となるいい場所にありますし。
そして、市神さまを祀る市神社は、かつては今の小山公園(宇多郎まんじゅうの裏手)に諏訪明神と並んで建っていたそうですが、損傷が激しく、享保10年(1725)に広野東福寺境内の申王権現の宮へ奇宮したそうです。
今でも小山公園には市神のシンボルとして、大きな石が残っています。
そして山都の祭りについては現在も8月24日25日に行われている「木曽ビツ」。
木曽宗像神社と広野伊豆神社の祭りで、「ビツ」という意味や漢字は残念ながらいろんな人に聞いてもわかりませんでした(苦笑)。
今は細々と続いている感じですが、大正、昭和初期頃には、太鼓台や御神輿はもちろん、サーカスやバイクの曲芸団、相撲、お芝居、カラクリ、瀬戸物屋、ノゾキ部屋まであったとか。
神社境内では豊年踊りを七重八重にもなってみんなで踊り続けたとのことで、年に一度の大イベントだったんですね。
当時の規模のを観れるものなら観てみたい。
いや~、これも写真か何か残っていればいいな、なんて今いろんなお年寄りに聞いてみてます。
山都、かつてはすっごく熱かったんですね。
往時には戻れないにしても、やっぱり後世に伝えていけるように。
山都町史第3巻民俗編の460ページに木曽の初市の記述がありました。
全文引用します。
「正月13日は、木曽の初市である。この日、市の立つ場所は木曽の本通りで、通りの中央に市神様を祀る。
人々はまずこの市神様にお賽銭を供えて参拝し、おみくじを買って一年の運勢を占い、思い思いの露店で買い物をするが、イチアメと称する白飴、ダルマ、オキガアリコボシ、風車などの縁起物は必ず買うものとされていた。
ダルマは七転び八起きを意味し、風車はクルクル回ることから「手が回る」と言って仕事がはかどるのを祈念する意味があった。またオキアガリコボシは家族の数だけ買って、一つ一つに家族の名前を書いて転がし、細工がまずく起き上がらないものがあったりすると、それに記されている名前の者を「だれそれはネボスケだ」などとはやしたてた。
ダルマと風車は神棚に、オキアガリコボシは仏壇のふちに飾っておき、前年のものは川に納め、毎年新しいものに買いかえた。
ごく昔は、初市には各農家が自作したものを持ち寄って売買した。例えば、マナ板、手オケ、コタツヤグラ、団子刺しの木、ワラ細工などで、なかでもコタツヤグラは宮古あたりの農家でも作ったが本職の指し物師が作るよりも、細工は不器用であるがいつまでも狂いが来ず長持ちをしたものという。」
興味深いですね~。
往時の様子のイメージを膨らませてる自分がいます。
だるま、起き上がり小法師、風車は、現在でも縁起物として店にならびますね。
当時の市の様子の写真とかあれば見たいなと思っていろいろあたっているのですが、なかなかみつかりません(苦笑)。
また、私がよく聞かされていた「すごい規模だった」木曽の市については、堂山の宮城不二男家の古文書に「木曽村之市」という記述あり、享保2年(1717)に木曽で月に三と八のつく日に市が開かれ、いさば(塩漬けや干した魚)、古手(古着古道具)、茶、塩、糸、小間物などを木曽10店、広野7店の市場で売られていたが、繁盛しすぎて喜多方の小荒井村や小田付村から苦情が出て、5と10のつく日に変更した、とありました。
なるほど、本当だったんですね。確かに山都は新潟との交易の要衝となるいい場所にありますし。
そして、市神さまを祀る市神社は、かつては今の小山公園(宇多郎まんじゅうの裏手)に諏訪明神と並んで建っていたそうですが、損傷が激しく、享保10年(1725)に広野東福寺境内の申王権現の宮へ奇宮したそうです。
今でも小山公園には市神のシンボルとして、大きな石が残っています。
そして山都の祭りについては現在も8月24日25日に行われている「木曽ビツ」。
木曽宗像神社と広野伊豆神社の祭りで、「ビツ」という意味や漢字は残念ながらいろんな人に聞いてもわかりませんでした(苦笑)。
今は細々と続いている感じですが、大正、昭和初期頃には、太鼓台や御神輿はもちろん、サーカスやバイクの曲芸団、相撲、お芝居、カラクリ、瀬戸物屋、ノゾキ部屋まであったとか。
神社境内では豊年踊りを七重八重にもなってみんなで踊り続けたとのことで、年に一度の大イベントだったんですね。
当時の規模のを観れるものなら観てみたい。
いや~、これも写真か何か残っていればいいな、なんて今いろんなお年寄りに聞いてみてます。
山都、かつてはすっごく熱かったんですね。
往時には戻れないにしても、やっぱり後世に伝えていけるように。
1/13 新春恒例!伝統の「山都初市」 - 2014.12.24 Wed
1/25 アニマルトラッキング雪原ハイク 参加者募集! - 2014.12.19 Fri

印刷用PDFは→こちらをクリック
日程: 8:30 開会式
8:40 車に分乗、深沢へ
9:10 イベント スタート
主に高沢堤周辺をかんじきウォーク、その後、馬頭観音堂※の
ある小山へ登ります。下りは滑り台。
11:50 車へ戻り、宮古のそば屋(大下)へ。
12:00 そば屋着 着替えて昼食懇親会。
13:20 そば屋発
13:45 山都総合支所着、解散
※ 天候、現地の状況によって行程が変わることがあります。
※ 久須賀森馬頭観音堂について
応徳2年、1085年建立。ご本尊は馬頭観世音菩薩。
前九年の役、八幡太郎義家公が奥州征伐に向かう際、義家公の馬が腹痛をおこし困ったので、ここに馬頭観世音を建立したところ治ったとのこと。それ以来、馬病、産馬について祈念すれば霊験あらたかと伝わっています。
雑穀おむすびの結その6(2日目) 収穫祭 - 2014.12.18 Thu
雑穀おむすびの結その6 二日目の模様です。
この日は収穫祭。

朝イチの作業は。。。。ごますり合戦(笑)。
写真左は黒ゴマ、右はエゴマです。これにもち米飴、甘酒、みそを混ぜてペースト状にします。

こちらはクルミ。

クルミには甘酒とみそをあわせます。

クルミ、黒ゴマ、エゴマ、納豆、きなこ、etc・・・餅につけるものはスタンバイOK。

そして、餅つき開始。
蒸かしたのは赤米ですが、これは同じ株でもウルチ系とモチ系が混ざってるそうです。興味深いですね。

雑穀王子は実は「モチツキ王子」とも呼ばれる餅つきのスペシャリスト(笑)。



餅つきの唄



つきあがったモチをみんなで適当にちぎり。。。



さあ、朝食。

甘いのがあまり得意でない私は、納豆モチと、この写真のようにしょうゆ、ニラソースをかけて食べました。
モチのつき具合も最高、みなさん朝食から腹いっぱいに(苦笑)。

ちょっと休んだのち、今度は収穫祭の料理作りにとりかかります。
今回の収穫祭のメニューは
・おむすび(梅干し、クルミ味噌、昆布佃煮)
・けんちん汁
・モチキビとワカメのミモザソテー
・タカキビハンバーグ
・小松菜のおひたし
・塩ゆで落花生
・モチキビ甘酒
・3年番茶


タカキビとレンコンなどの野菜を混ぜてハンバーグの具を練っていきます。



6月の雑穀おむすびの結その2のときにみんなで漬けた梅干しもいい感じで出来ました。
梅干しの奥にちらっと映っている塩ゆで落花生(今年の雑穀畑産)もとてもおいしかったです。

もはや定番、私が最も好きな雑穀メニュー、モチキビとワカメのミモザソテー。

そして。。。これがメイン。
この1年の気持ちを込めてみんなで握るおむすび。



種まき、田植え、草取り、稲刈り、脱穀と今年6回でのべ65名+αの参加者の力をあわせてつくったイセヒカリ、モチキビを炊いて握ったおむすび。
みんなの想いが結実した瞬間です。

タカキビハンバーグも完成。

いざ、自然の恵みを味わいます。




けんちん汁には、前日作ったコンニャクも入りました。

おいしい。
種からずっと成長を見続けてきたわが子のようなお米と雑穀たち。一粒一粒感謝しながら、八十八回噛んで?味わいます。

食事が終わった後は、まだ残っていた脱穀の作業を。
サンドラムのみなさん、自然と歌いだします。


歌があるのとないのとでは作業の効率が段違い。
私の集落の長老が、夜なべ仕事の時は必ず歌いながらやったというのを思い出しました。

最後はみんなで記念撮影。

雑穀おむすびの結シリーズも次回第7回が最終回。
2月28日~3月1日の予定です。
みそづくりがメインですが、実はもう一日のプログラムはまだ決めていません。
すでに申し込みされた新しい参加者もいらっしゃいますが、リピーターがかなりの割合を占めるこのイベント、最後なんでみなさんの希望を聞いて決めるっていうのもありかな、なんて思っています。
雪山歩き、ワカサギ釣りなんてリクエストもいただいていますが、どうしようかな、と。
私にできることなら会津の冬の魅力、なんでも対応して案内したいと思ってますので、参加申し込みも含めてリクエストお待ちしてます。
この日は収穫祭。

朝イチの作業は。。。。ごますり合戦(笑)。
写真左は黒ゴマ、右はエゴマです。これにもち米飴、甘酒、みそを混ぜてペースト状にします。

こちらはクルミ。

クルミには甘酒とみそをあわせます。

クルミ、黒ゴマ、エゴマ、納豆、きなこ、etc・・・餅につけるものはスタンバイOK。

そして、餅つき開始。
蒸かしたのは赤米ですが、これは同じ株でもウルチ系とモチ系が混ざってるそうです。興味深いですね。

雑穀王子は実は「モチツキ王子」とも呼ばれる餅つきのスペシャリスト(笑)。



餅つきの唄



つきあがったモチをみんなで適当にちぎり。。。



さあ、朝食。

甘いのがあまり得意でない私は、納豆モチと、この写真のようにしょうゆ、ニラソースをかけて食べました。
モチのつき具合も最高、みなさん朝食から腹いっぱいに(苦笑)。

ちょっと休んだのち、今度は収穫祭の料理作りにとりかかります。
今回の収穫祭のメニューは
・おむすび(梅干し、クルミ味噌、昆布佃煮)
・けんちん汁
・モチキビとワカメのミモザソテー
・タカキビハンバーグ
・小松菜のおひたし
・塩ゆで落花生
・モチキビ甘酒
・3年番茶


タカキビとレンコンなどの野菜を混ぜてハンバーグの具を練っていきます。



6月の雑穀おむすびの結その2のときにみんなで漬けた梅干しもいい感じで出来ました。
梅干しの奥にちらっと映っている塩ゆで落花生(今年の雑穀畑産)もとてもおいしかったです。

もはや定番、私が最も好きな雑穀メニュー、モチキビとワカメのミモザソテー。

そして。。。これがメイン。
この1年の気持ちを込めてみんなで握るおむすび。



種まき、田植え、草取り、稲刈り、脱穀と今年6回でのべ65名+αの参加者の力をあわせてつくったイセヒカリ、モチキビを炊いて握ったおむすび。
みんなの想いが結実した瞬間です。

タカキビハンバーグも完成。

いざ、自然の恵みを味わいます。




けんちん汁には、前日作ったコンニャクも入りました。

おいしい。
種からずっと成長を見続けてきたわが子のようなお米と雑穀たち。一粒一粒感謝しながら、八十八回噛んで?味わいます。

食事が終わった後は、まだ残っていた脱穀の作業を。
サンドラムのみなさん、自然と歌いだします。


歌があるのとないのとでは作業の効率が段違い。
私の集落の長老が、夜なべ仕事の時は必ず歌いながらやったというのを思い出しました。

最後はみんなで記念撮影。

雑穀おむすびの結シリーズも次回第7回が最終回。
2月28日~3月1日の予定です。
みそづくりがメインですが、実はもう一日のプログラムはまだ決めていません。
すでに申し込みされた新しい参加者もいらっしゃいますが、リピーターがかなりの割合を占めるこのイベント、最後なんでみなさんの希望を聞いて決めるっていうのもありかな、なんて思っています。
雪山歩き、ワカサギ釣りなんてリクエストもいただいていますが、どうしようかな、と。
私にできることなら会津の冬の魅力、なんでも対応して案内したいと思ってますので、参加申し込みも含めてリクエストお待ちしてます。
雑穀おむすびの結その6(1日目続き) サンドラム収穫祭ライブ - 2014.12.18 Thu
初日の夜は以前から何度も雑穀おむすびの結に参加してくださってる「太鼓と唄とダンスの超次元セレモニーバンド」サンドラムのみなさんによる収穫祭ライブ。

サンドラムの独特な世界に、収穫を祝うというテーマが加わるとどうなるのか、楽しみです。







ござに蒔かれたのは今年収穫した小豆。何が始まるのか????

リズムにのって、みんなで踏み踏み。




続いて。。。相撲が始まりました。
五穀豊穣を願う。
五穀豊穣を祝う。
相撲はそんなときに行った神事。
そういえば日本書紀に出てくる相撲を取る人、健児(こんでい)っていうんですよね。奇しくも雑穀王子浅野氏の名前と同じ(笑)。


その後、全員でのおしくらまんじゅうに~。

さやから分離した小豆をみんなで回収。

その小豆をバットに入れて、すぐさまそれが楽器に変身~。

収穫の喜びの舞?(笑)
そしてライブも無事終了、黒森山荘に戻り、収穫祭の前夜祭。

今回の参加者の中にビールサーバー開発の仕事をしている人がいまして、なんと!ビールサーバーまるごと持ってきてくれました!


今宵は生ビール祭り!(笑)
激しく飲みすぎて翌日二日酔いになった方もいました(苦笑)。

タカキビキーマカレー。
ゴボウ、ニンジン、タマネギ、ニンニク、ショウガなど、そしてなによりひき肉と間違う食感と味のタカキビ入りのおいしいカレーでした。

もちろん、みんなで午前中につくった刺身こんにゃくも登場。

ヒエのシュウマイ。タマネギ、レンコン、ショウガ入り。赤いのはニンジンです。

この月餅は、紫いも、小豆、かぼちゃ、干し柿、ミックスナッツ入り。
いつも思うのですが、甘いの苦手な私でも、浅野氏のつくるこのナチュラルな甘さのものはばっちり大丈夫です。
生ビールの効果もあり、恒例の自己紹介はまたまた白熱し、日付かわっても宴は続くのでした。
二日目、収穫祭に続く。

サンドラムの独特な世界に、収穫を祝うというテーマが加わるとどうなるのか、楽しみです。







ござに蒔かれたのは今年収穫した小豆。何が始まるのか????

リズムにのって、みんなで踏み踏み。




続いて。。。相撲が始まりました。
五穀豊穣を願う。
五穀豊穣を祝う。
相撲はそんなときに行った神事。
そういえば日本書紀に出てくる相撲を取る人、健児(こんでい)っていうんですよね。奇しくも雑穀王子浅野氏の名前と同じ(笑)。


その後、全員でのおしくらまんじゅうに~。

さやから分離した小豆をみんなで回収。

その小豆をバットに入れて、すぐさまそれが楽器に変身~。

収穫の喜びの舞?(笑)
そしてライブも無事終了、黒森山荘に戻り、収穫祭の前夜祭。

今回の参加者の中にビールサーバー開発の仕事をしている人がいまして、なんと!ビールサーバーまるごと持ってきてくれました!


今宵は生ビール祭り!(笑)
激しく飲みすぎて翌日二日酔いになった方もいました(苦笑)。

タカキビキーマカレー。
ゴボウ、ニンジン、タマネギ、ニンニク、ショウガなど、そしてなによりひき肉と間違う食感と味のタカキビ入りのおいしいカレーでした。

もちろん、みんなで午前中につくった刺身こんにゃくも登場。

ヒエのシュウマイ。タマネギ、レンコン、ショウガ入り。赤いのはニンジンです。

この月餅は、紫いも、小豆、かぼちゃ、干し柿、ミックスナッツ入り。
いつも思うのですが、甘いの苦手な私でも、浅野氏のつくるこのナチュラルな甘さのものはばっちり大丈夫です。
生ビールの効果もあり、恒例の自己紹介はまたまた白熱し、日付かわっても宴は続くのでした。
二日目、収穫祭に続く。
大雪 - 2014.12.18 Thu
雑穀おむすびの結その6(1日目) こんにゃくづくり、白菜漬け、たくあん漬け、干しリンゴ - 2014.12.17 Wed
12月13-14日に行われた雑穀おむすびの結その6の報告です。
まずは初日。

そばの里、宮古。なかでも市販の粉でなく、自家生産のコンニャクイモから作る刺身こんにゃくのおいしさに定評のある「大下」さんで、そのおいしいコンニャクづくりの体験をさせていただきました。

はじめに宮古地区の概要、そしてコンニャクイモの栽培についてレクチャーしていただきました。
コンニャクイモは種イモから増えていきますが、その年には食べられるサイズにはならず、3年から4年かかります。
低温に弱いこんにゃくいもは畑に置いたままにできず、冬になる前に全部収穫して、家の中の暖かいところで管理するのです。
1年や2年のはいったん収穫して、春にまた埋めなおします。
大変な作業ですよね。

そして、実際のこんにゃくづくり体験へ。
今回使用したのが、4年もの、1.5㎏くらいのコンニャクイモ。これを4人で分けて、だいたいひとり300g~400g使用しました。

最初は皮むき。コンニャクイモは人によってはかぶれて痛みも伴うとかで、念のため手袋を装着。

そして参加者それぞれに、おろし金使って手でおろすのか、ミキサーにかけるのか選択してすりつぶしてもらいました。

ミキサーはこれくらいの大きさに切ってかけます。


そしてコンニャクイモ300gに対し水を1ℓ混ぜ、火にかけます。


焦げないよう混ぜ続け、だいたい5分くらいでねばりが出てきたら火を止めて。。。

凝固剤の炭酸カルシウムを2~3%、つまりイモ300gに水1ℓなら、9g量り、、、

お湯で溶いてくわえます。

凝固剤をくわえたら、さっと全体にいきわたるように混ぜます。
まんべんなく、手際よく。
できあがりの食感に一番影響するのがこの作業と思われ、一番重要なポイント。




固まりだしたら表面をならし、しばらく冷やします。

そしてアクが抜けやすいように手ごろなサイズに切って、アク抜きのために再び火にかけます。

吹きこぼれない程度に強火で1時間ほどアク抜き。

できあがり!
このままでもばっちり食べれますが、あとは1晩くらい流水か、たまに換水して完全にアクを抜くのがいいとのこと。


さあ、できたてほやほやのコンニャクを、いざ実食!

みなさん、自分のつくったコンニャクを適当にそぎ落とし味わいました。


おいしいのは言うまでもなく(笑)。
残り(1人1㎏~3㎏)はすべてお持ち帰りです。

そして、これは何度も記事にしていますが、大下の絶品そば。

最初は冷たいそば。あらかじめ大根おろしが入っているオリジナルのつゆで食べます。

〆は大根のけんちん、あったかいそば。
宮古のそば屋
「大下(おおしも)」
喜多方市山都町蓬莱字殿屋敷3380-1
0241-38-2570
店主 関口 高志
営業は予約に応じてで、団体は2日前までに要予約。普段はのれんすらかかってない「幻」の店です(笑)。
そのぶん、そば粉は自家栽培したものを自家製粉というこだわり。
つゆはかつおや昆布だしに大根おろし汁。
あとは今回体験した自家栽培のコンニャク芋でつくる刺身コンニャク(11月~3月の冬場のみ)が食べれます。
そして場所を宮古から一ノ木・黒森山荘へ移し、午後の部スタート。


最初は白菜の漬物づくり。
白菜は二日ほど干したものを使用。

白菜の総重量を量り、その4~5%になるよう塩を量ります。

1株を6等分し、、、

白菜を葉先と株側交互につめて並べ、その都度塩をふって重ねていきます。


重しの石は白菜の重量の2倍のイメージ。
水が落し蓋の上まであがって2~3日したら、石を半分に。
4~5日で食べ始められて、漬物が減るにあわせて石も軽くしていきます。

ちょっと休憩タイム。
今年のイベントでつくった「イセヒカリ」に、これもイベントでつくった「モチキビ」を混ぜて炊いたものをちょっと味見。

おいしい!
イセヒカリって長粒種に近いんですね。

お茶がわりに、古代米(黒米・赤米)入り甘酒。

休憩後はたくあんづくり。

本来は、すぐ食べるようなら10日、保存用なら2~3週間干したものを使うのですが。。。。
その準備が間に合わず、ほぼナマのダイコンを使用。

たくあんは漬けてからひと月半くらいで食べれますが、長く置くものほどよく干し、塩多め、ぬか少な目にします。
塩の量の目安として
1~2月ごろ食べる用:干し大根の重さの6%
3~6月ごろ食べる用:干し大根の重さの8%
夏以降まで食べる用:干し大根の重さの10~12%
ヌカは塩の2割増し。

トンガラシと昆布、柿の皮など副材料をいれます。





さきほどの白菜と二段にして置きました。

続いて干しリンゴづくり。

至ってシンプル。
輪切りにして、中央に穴をあけ、


ワラにつなぎます。




そして雨や雪のあたらない、風通しのよい場所へ干します。

前回つくった干し柿は今こんな感じ。

最後に柿酢づくり。

熟してきた柿の枝やヘタを取り除き、樽につめるだけ。
皮に含まれる成分で、来年3月くらいには自然と柿酢ができます。
楽しみですね。
そしてこの日の作業終了、いいでのゆで汗を流し、山都開発センターへ。
春にもきてくれたサンドラムの方々の収穫祭ライブ。
その模様は次回へ続く~。
まずは初日。

そばの里、宮古。なかでも市販の粉でなく、自家生産のコンニャクイモから作る刺身こんにゃくのおいしさに定評のある「大下」さんで、そのおいしいコンニャクづくりの体験をさせていただきました。

はじめに宮古地区の概要、そしてコンニャクイモの栽培についてレクチャーしていただきました。
コンニャクイモは種イモから増えていきますが、その年には食べられるサイズにはならず、3年から4年かかります。
低温に弱いこんにゃくいもは畑に置いたままにできず、冬になる前に全部収穫して、家の中の暖かいところで管理するのです。
1年や2年のはいったん収穫して、春にまた埋めなおします。
大変な作業ですよね。

そして、実際のこんにゃくづくり体験へ。
今回使用したのが、4年もの、1.5㎏くらいのコンニャクイモ。これを4人で分けて、だいたいひとり300g~400g使用しました。

最初は皮むき。コンニャクイモは人によってはかぶれて痛みも伴うとかで、念のため手袋を装着。

そして参加者それぞれに、おろし金使って手でおろすのか、ミキサーにかけるのか選択してすりつぶしてもらいました。

ミキサーはこれくらいの大きさに切ってかけます。


そしてコンニャクイモ300gに対し水を1ℓ混ぜ、火にかけます。


焦げないよう混ぜ続け、だいたい5分くらいでねばりが出てきたら火を止めて。。。

凝固剤の炭酸カルシウムを2~3%、つまりイモ300gに水1ℓなら、9g量り、、、

お湯で溶いてくわえます。

凝固剤をくわえたら、さっと全体にいきわたるように混ぜます。
まんべんなく、手際よく。
できあがりの食感に一番影響するのがこの作業と思われ、一番重要なポイント。




固まりだしたら表面をならし、しばらく冷やします。

そしてアクが抜けやすいように手ごろなサイズに切って、アク抜きのために再び火にかけます。

吹きこぼれない程度に強火で1時間ほどアク抜き。

できあがり!
このままでもばっちり食べれますが、あとは1晩くらい流水か、たまに換水して完全にアクを抜くのがいいとのこと。


さあ、できたてほやほやのコンニャクを、いざ実食!

みなさん、自分のつくったコンニャクを適当にそぎ落とし味わいました。


おいしいのは言うまでもなく(笑)。
残り(1人1㎏~3㎏)はすべてお持ち帰りです。

そして、これは何度も記事にしていますが、大下の絶品そば。

最初は冷たいそば。あらかじめ大根おろしが入っているオリジナルのつゆで食べます。

〆は大根のけんちん、あったかいそば。
宮古のそば屋
「大下(おおしも)」
喜多方市山都町蓬莱字殿屋敷3380-1
0241-38-2570
店主 関口 高志
営業は予約に応じてで、団体は2日前までに要予約。普段はのれんすらかかってない「幻」の店です(笑)。
そのぶん、そば粉は自家栽培したものを自家製粉というこだわり。
つゆはかつおや昆布だしに大根おろし汁。
あとは今回体験した自家栽培のコンニャク芋でつくる刺身コンニャク(11月~3月の冬場のみ)が食べれます。
そして場所を宮古から一ノ木・黒森山荘へ移し、午後の部スタート。


最初は白菜の漬物づくり。
白菜は二日ほど干したものを使用。

白菜の総重量を量り、その4~5%になるよう塩を量ります。

1株を6等分し、、、

白菜を葉先と株側交互につめて並べ、その都度塩をふって重ねていきます。


重しの石は白菜の重量の2倍のイメージ。
水が落し蓋の上まであがって2~3日したら、石を半分に。
4~5日で食べ始められて、漬物が減るにあわせて石も軽くしていきます。

ちょっと休憩タイム。
今年のイベントでつくった「イセヒカリ」に、これもイベントでつくった「モチキビ」を混ぜて炊いたものをちょっと味見。

おいしい!
イセヒカリって長粒種に近いんですね。

お茶がわりに、古代米(黒米・赤米)入り甘酒。

休憩後はたくあんづくり。

本来は、すぐ食べるようなら10日、保存用なら2~3週間干したものを使うのですが。。。。
その準備が間に合わず、ほぼナマのダイコンを使用。

たくあんは漬けてからひと月半くらいで食べれますが、長く置くものほどよく干し、塩多め、ぬか少な目にします。
塩の量の目安として
1~2月ごろ食べる用:干し大根の重さの6%
3~6月ごろ食べる用:干し大根の重さの8%
夏以降まで食べる用:干し大根の重さの10~12%
ヌカは塩の2割増し。

トンガラシと昆布、柿の皮など副材料をいれます。





さきほどの白菜と二段にして置きました。

続いて干しリンゴづくり。

至ってシンプル。
輪切りにして、中央に穴をあけ、


ワラにつなぎます。




そして雨や雪のあたらない、風通しのよい場所へ干します。

前回つくった干し柿は今こんな感じ。

最後に柿酢づくり。

熟してきた柿の枝やヘタを取り除き、樽につめるだけ。
皮に含まれる成分で、来年3月くらいには自然と柿酢ができます。
楽しみですね。
そしてこの日の作業終了、いいでのゆで汗を流し、山都開発センターへ。
春にもきてくれたサンドラムの方々の収穫祭ライブ。
その模様は次回へ続く~。
新規農泊・農業体験希望実践農家研修 「農泊のススメ」 - 2014.12.10 Wed
喜多方市から委託を受けて、山都G.T.主催で農家民宿を営む方を増やす取り組みの第一歩となるべく、12月8~9日に研修ツアーを行いました。
行先は山形県飯豊町中津川地区。
実は昨年飯豊町で行われた農都交流のセミナーに参加した際、中津川の農泊経営者の方々が生き生きと楽しんで営んでいる姿に感動し、まずは山都の人たちを中津川の元気なオバチャンたちに会わせて話を聞くことが第一歩だ!と思ったことが今回の研修を企画した発端でした。
今は豪雨災害で不通になっていますが、本来は昨年6月に開通した林道飯豊桧枝岐線・一ノ木線を通れば山都から中津川までは30分かからないくらいなんです。
そんなおとなりの同じような環境の中で、農泊が10件もあり、みなさん元気いっぱい。
こんな農泊の先輩方のお話聞くだけで、農泊開設へのハードルが低くなるのでは?そんな期待感を持って行きました。
まずは、今回我々が分散してお世話になる4軒の農泊をまわって見学。

農泊中村。築150年以上とのこと。

ご主人は現役のマタギ。
私は違う宿に泊まったのですが、次はプライベートでゆっくりお話しをうかがいに来たいなと思いました。

奥さんはもうほんとに話好きの明るい方で(笑)、話し出すととまらず、こんな方と夜ゆっくりいろりを囲んだら楽しいでしょうね~。

続いて農泊あえる村。
ご主人はヤマメの養魚場、そして釣堀を営んでおられて、ここもやはり奥さんがお元気!(笑)

全国的に有名な山形花笠まつりに使われる菅笠(つまり笠の部分)はなんとその8割がここ中津川産。
ここの冬のメイン仕事なんですね。

そして、農泊いからし本家。
ちょっと内部の写真撮り忘れたのですが、200年以上の古民家で、重厚感がありました。もちろんお母さん元気(笑)。

最後に農泊長作。当然お母さまお元気(笑)。
やっぱり農泊はおかみさん主役なんだな、とあらためて感じました。
しっかし、どの農泊も個性があって、得意分野も違うから、お話の内容も違うし、これはすべての宿に泊まってみたくなりますね(笑)。
その後、白川荘にて温泉に入った後、各農泊の方にお迎えに来ていただき、参加者3人づつ4軒の農泊に分かれて、それぞれの農泊で交流を深めました。

私の泊まった「あえる村」の食事。
とっても素敵な盛り付けで、田舎料理いっぱい。私は食べ慣れているけど、これは都会からきたお客さんにはたまりませんね。

飯豊町といえばどぶろく特区。おいしいどぶろくが飲めます。
中央の「ももろく」は別に桃が入っているわけでなく、赤麹を使用しているからこういった色になるとか。でも普通はもっと赤がきつい色になると思うのですが、ここはピンクでまさに桃色ですね。
ちなみに最近は「モモクロ」と勘違いして読む人が増えているとか(笑)。

そして日本酒はそのものずばり「飯豊山」。
そういえば山都にはだいぶ昔には酒蔵があったそうですが今はないので、会津側では私の知る限り飯豊の名を冠したお酒はないような気がしますね。

養殖を営んでおられるご主人自慢のヤマメのイクラ。
通常のイクラはシロザケの卵ですが、このヤマメの卵は小ぶりでオレンジ色していて、中もちょっとトロっとしていて濃厚な感じです。

ヤマメの塩焼き。

ヤマメの刺身と、ヤマメづくし。

翌朝、朝食後にチェックアウトの10時まで、中津川の農泊経営者様とツアー参加者に前日配ったアンケートに記入してもらい、その後みんなで議論、まとめてもらいました。
そして、ホテルフォレストいいでに集合、ここから今回の研修の本題です。

最初に飯豊町役場農業振興室の伊藤さんから、なかつがわ農家民宿の取り組みを、立ち上げからの経緯も含めて解説していただきました。
続いて各農泊ごとに代表者に感想、質問、問題点などを発表していただき、その後中津川の農泊経営者に今までの苦労、やりがい、心構えなどを発表していただきました。
アンケートであらかじめ要点を整理しておいてもらったこともあり、その場でも活発な議論が行われ、予想以上の成果が得られたような気がします。

その後昼食タイム。

林道開通にあわせて開発された中津川スペシャル、飯豊牛をふんだんに使ったビーフシチュー。

いうまでもなくおいしかったです~(笑)。
中津川でこれほど農泊を経営する人が増えたのは、やはり過疎化に代表される村の衰退への危機感からだそうです。
山村留学を手始めに、教育旅行、台湾からの旅行者、企業の社員研修を受け入れることによって、それまで自分の町に魅力を感じてなかった住民が、今では自信を持てるようになったと言ってました。
これは山都も同じだな、と。今回の参加者の中にも「地域の目玉となるものがない山都では難しい」と言ってる方がいましたが、よそから移住してきた私にとって山都は宝の山です。生まれ育ってきた方ほど、自分の地を「何もない」と思っています。
確かに農泊のみで生計をたてることは難しいと思いますが、それを副収入として無理なく営み、やりがい、自信を取り戻す。。。そういった意義でもっとこのムーブメントを推し進めていければいいなと感じます。
中津川の方々からは逆に自分たちを見つめなおすことができたとお礼を言われました。まだまだ我々も発展途上なんだと。そして、農泊の研修は結構今までも受け入れてるけど、今回ほど真剣さが伝わってきたのは初めてだともおっしゃってました。ありがたいですね。
山都の農泊を進めることはもちろん、これを機に来年また林道でつながる言ってみれば「お隣さん」の中津川と山都で、もっともっと交流が深まり、自治体の枠など関係ない集合体が生まれたらいいな、なんて思いました。
今、アンケートを取りまとめているのですが、農泊に対して高い関心を持って参加された方は今回の研修でさらに意欲をかきたてられたようです。
もともとその気がない方は仕方ありませんが、その実態がわからないために、はなから「すごく大変だし無理」と思ってる方々に、実際はそれほどハードルは高くないんだ、こんないいことがあるんだよ、というのをお伝えできればいいなと思います。
そして、中津川の方々のアンケート結果において、農泊開業へ、現状、問題点、やりがいなどが浮き彫りになってきました。
飯豊町役場、そして中津川のみなさん、本当にお世話になりました。
そして、これがスタートとなることを祈りつつ。
心に残っている言葉
「農泊は 金儲けでなく 人儲け」
行先は山形県飯豊町中津川地区。
実は昨年飯豊町で行われた農都交流のセミナーに参加した際、中津川の農泊経営者の方々が生き生きと楽しんで営んでいる姿に感動し、まずは山都の人たちを中津川の元気なオバチャンたちに会わせて話を聞くことが第一歩だ!と思ったことが今回の研修を企画した発端でした。
今は豪雨災害で不通になっていますが、本来は昨年6月に開通した林道飯豊桧枝岐線・一ノ木線を通れば山都から中津川までは30分かからないくらいなんです。
そんなおとなりの同じような環境の中で、農泊が10件もあり、みなさん元気いっぱい。
こんな農泊の先輩方のお話聞くだけで、農泊開設へのハードルが低くなるのでは?そんな期待感を持って行きました。
まずは、今回我々が分散してお世話になる4軒の農泊をまわって見学。

農泊中村。築150年以上とのこと。

ご主人は現役のマタギ。
私は違う宿に泊まったのですが、次はプライベートでゆっくりお話しをうかがいに来たいなと思いました。

奥さんはもうほんとに話好きの明るい方で(笑)、話し出すととまらず、こんな方と夜ゆっくりいろりを囲んだら楽しいでしょうね~。

続いて農泊あえる村。
ご主人はヤマメの養魚場、そして釣堀を営んでおられて、ここもやはり奥さんがお元気!(笑)

全国的に有名な山形花笠まつりに使われる菅笠(つまり笠の部分)はなんとその8割がここ中津川産。
ここの冬のメイン仕事なんですね。

そして、農泊いからし本家。
ちょっと内部の写真撮り忘れたのですが、200年以上の古民家で、重厚感がありました。もちろんお母さん元気(笑)。

最後に農泊長作。当然お母さまお元気(笑)。
やっぱり農泊はおかみさん主役なんだな、とあらためて感じました。
しっかし、どの農泊も個性があって、得意分野も違うから、お話の内容も違うし、これはすべての宿に泊まってみたくなりますね(笑)。
その後、白川荘にて温泉に入った後、各農泊の方にお迎えに来ていただき、参加者3人づつ4軒の農泊に分かれて、それぞれの農泊で交流を深めました。

私の泊まった「あえる村」の食事。
とっても素敵な盛り付けで、田舎料理いっぱい。私は食べ慣れているけど、これは都会からきたお客さんにはたまりませんね。

飯豊町といえばどぶろく特区。おいしいどぶろくが飲めます。
中央の「ももろく」は別に桃が入っているわけでなく、赤麹を使用しているからこういった色になるとか。でも普通はもっと赤がきつい色になると思うのですが、ここはピンクでまさに桃色ですね。
ちなみに最近は「モモクロ」と勘違いして読む人が増えているとか(笑)。

そして日本酒はそのものずばり「飯豊山」。
そういえば山都にはだいぶ昔には酒蔵があったそうですが今はないので、会津側では私の知る限り飯豊の名を冠したお酒はないような気がしますね。

養殖を営んでおられるご主人自慢のヤマメのイクラ。
通常のイクラはシロザケの卵ですが、このヤマメの卵は小ぶりでオレンジ色していて、中もちょっとトロっとしていて濃厚な感じです。

ヤマメの塩焼き。

ヤマメの刺身と、ヤマメづくし。

翌朝、朝食後にチェックアウトの10時まで、中津川の農泊経営者様とツアー参加者に前日配ったアンケートに記入してもらい、その後みんなで議論、まとめてもらいました。
そして、ホテルフォレストいいでに集合、ここから今回の研修の本題です。

最初に飯豊町役場農業振興室の伊藤さんから、なかつがわ農家民宿の取り組みを、立ち上げからの経緯も含めて解説していただきました。
続いて各農泊ごとに代表者に感想、質問、問題点などを発表していただき、その後中津川の農泊経営者に今までの苦労、やりがい、心構えなどを発表していただきました。
アンケートであらかじめ要点を整理しておいてもらったこともあり、その場でも活発な議論が行われ、予想以上の成果が得られたような気がします。

その後昼食タイム。

林道開通にあわせて開発された中津川スペシャル、飯豊牛をふんだんに使ったビーフシチュー。

いうまでもなくおいしかったです~(笑)。
中津川でこれほど農泊を経営する人が増えたのは、やはり過疎化に代表される村の衰退への危機感からだそうです。
山村留学を手始めに、教育旅行、台湾からの旅行者、企業の社員研修を受け入れることによって、それまで自分の町に魅力を感じてなかった住民が、今では自信を持てるようになったと言ってました。
これは山都も同じだな、と。今回の参加者の中にも「地域の目玉となるものがない山都では難しい」と言ってる方がいましたが、よそから移住してきた私にとって山都は宝の山です。生まれ育ってきた方ほど、自分の地を「何もない」と思っています。
確かに農泊のみで生計をたてることは難しいと思いますが、それを副収入として無理なく営み、やりがい、自信を取り戻す。。。そういった意義でもっとこのムーブメントを推し進めていければいいなと感じます。
中津川の方々からは逆に自分たちを見つめなおすことができたとお礼を言われました。まだまだ我々も発展途上なんだと。そして、農泊の研修は結構今までも受け入れてるけど、今回ほど真剣さが伝わってきたのは初めてだともおっしゃってました。ありがたいですね。
山都の農泊を進めることはもちろん、これを機に来年また林道でつながる言ってみれば「お隣さん」の中津川と山都で、もっともっと交流が深まり、自治体の枠など関係ない集合体が生まれたらいいな、なんて思いました。
今、アンケートを取りまとめているのですが、農泊に対して高い関心を持って参加された方は今回の研修でさらに意欲をかきたてられたようです。
もともとその気がない方は仕方ありませんが、その実態がわからないために、はなから「すごく大変だし無理」と思ってる方々に、実際はそれほどハードルは高くないんだ、こんないいことがあるんだよ、というのをお伝えできればいいなと思います。
そして、中津川の方々のアンケート結果において、農泊開業へ、現状、問題点、やりがいなどが浮き彫りになってきました。
飯豊町役場、そして中津川のみなさん、本当にお世話になりました。
そして、これがスタートとなることを祈りつつ。
心に残っている言葉
「農泊は 金儲けでなく 人儲け」
「山都七不思議」 発表! - 2014.12.02 Tue
以前、山都G.T.公認「山都八景」を設定してご紹介しましたが、(こちらをクリック)
それに続く第二弾として今回は、
「山都七不思議」を発表いたします。
山都七不思議
1.氷筍(藤巻地区)
2.天使のイスの木(川吉地区)
3.あいらぶゆうの木(賢谷地区)
4.復縁の木(川入地区)
5.ぞうさんお鼻が長いのねの木(一郷地区)
6.犬面岩の木(一ノ木地区)
7.早鳥居のおんば様(相川地区)
1.氷筍(藤巻地区)
氷筍洞窟として山都八景にも登録させてもらいましたが、やはり氷筍自体珍しい貴重な現象。七不思議にも入れさせていただきました。


常に水滴が上からポタポタと滴り、かつ、下(地面)の気温が氷が溶けない0℃以下の条件が続く、という微妙な環境条件が揃わないと氷筍はできないんですよね。
それが揃ってるところって奇跡のようです。

氷の神様のいたづらはときにこんな美しい造形を生みます。
2.天使のイスの木(川吉地区)
川吉地区から雙座松峠へ向かう道の途中にこの木はあります。

おそらくは雪のせいだと思いますが、よく倒れずにまた空を目指して枝を伸ばし。。。
天使がそっと腰掛けていそうな、そんな木です。

3.あいらぶゆうの木(賢谷地区)
賢谷の大山祇神社の境内に珍しい巨木があります。

3本の巨木がからみあってそびえています。

写真左にケヤキ、右にモミ。後ろにもう一本のケヤキ。モミは100年以上、ケヤキはゆうに200年は越えているのではないでしょうか。
すっかり癒着して、まるで一本の木のようですね。

上部はめりこんでますね。
4.復縁の木(川入地区)
御沢キャンプ場から飯豊大滝へ向かう遊歩道の途中にこの木はあります。

写真だとわかりずらいかもしれませんが、一度分岐した木が、また上部でくっついてます。

まさによりを戻す、復縁の木?(笑)。
賢谷・あいらぶゆうの木とともに、山都縁結びのパワースポットとして宣伝してみたいな、と(笑)。
5.ぞうさんお鼻が長いのねの木(一郷地区)
雙座松峠のやや東から、見頃街道方面へ向かう道の途中にこの木はあります。

天使のイスの木と同様、雪の重さで2度も倒木の危機があったと思われますが、不屈の闘志?で復活し健在。

まさに象さんが鼻をのばしたような形をしてます。
さきほどのあいらぶゆうの木と復縁の木が縁結びパワースポットなら、この象さんの木と天使のイスの木は、なんか失敗して落ち込んでる人へのどん底からの復活パワースポットとして設定してみたいですね。
6.犬面岩の木(一ノ木地区)
いいでのゆの先、一ノ俣遊歩道の途中にこの岩と木はあります。

説明不要ですね(笑)。
岩もそうなんですが、それを取り込むように生えてる木もすごいです。
あのアユタヤの遺跡を彷彿とさせます。
これはちょっと背筋が涼しくなれるスポットですかね。
7.早鳥居のおんば様(相川地区)
「会津の三御婆様」という民話があります。
その昔、飯豊山が女人禁制の山だった頃、中通りから3人の姉妹が飯豊山に登りに向かってきましたが、まず一番下の妹が猪苗代の関都で倒れ、二番目の妹がここ早鳥居峠で倒れ、最後まで頑張った一番上のお姉さんも飯豊山頂上手前で力尽き、女人禁制の禁を破ったため三姉妹とも石仏になってしまったというお話です。
三姉妹の長女と次女の石は山都にあり、長女の方は飯豊山の稜線にあるので、登山をやる方しか見ることはできませんが、次女の石は国道459号を喜多方から山都へ抜ける峠の横にあるので、立ち寄ることができます。

道路からちょっと入ったところにひっそりと神籠堂があります。

おんば様信仰の内容はいろいろありますが、一番ポピュラーなのは「お産の神様」で、ここ山都でも安産祈願の信仰が篤いです。
医療が今ほど発達していなかった昔は、お産で命を落とす人も多く、神に頼るしかなかった当時の信仰が色濃く残っていて興味深いですね。
昔、お産を控えた人は、このおんば様にお参りして、その着物か帽子を借りて持ち帰り、それを身に着けてお産を迎えたそうです。
そして無事お産を終えると「倍返し」といって、借りてきた物を倍にして返したとか。
昨年流行った「倍返し」はこっちが先輩ですね(笑)。
以上が「山都七不思議」ですが、
それぞれの場所は目印のない山中が多くわかりずらいし、その場に行ってもみつけられるか微妙なので、ご興味ある方はご連絡ください。日程あえば直接ご案内いたします。
それに続く第二弾として今回は、
「山都七不思議」を発表いたします。
山都七不思議
1.氷筍(藤巻地区)
2.天使のイスの木(川吉地区)
3.あいらぶゆうの木(賢谷地区)
4.復縁の木(川入地区)
5.ぞうさんお鼻が長いのねの木(一郷地区)
6.犬面岩の木(一ノ木地区)
7.早鳥居のおんば様(相川地区)
1.氷筍(藤巻地区)
氷筍洞窟として山都八景にも登録させてもらいましたが、やはり氷筍自体珍しい貴重な現象。七不思議にも入れさせていただきました。


常に水滴が上からポタポタと滴り、かつ、下(地面)の気温が氷が溶けない0℃以下の条件が続く、という微妙な環境条件が揃わないと氷筍はできないんですよね。
それが揃ってるところって奇跡のようです。

氷の神様のいたづらはときにこんな美しい造形を生みます。
2.天使のイスの木(川吉地区)
川吉地区から雙座松峠へ向かう道の途中にこの木はあります。

おそらくは雪のせいだと思いますが、よく倒れずにまた空を目指して枝を伸ばし。。。
天使がそっと腰掛けていそうな、そんな木です。

3.あいらぶゆうの木(賢谷地区)
賢谷の大山祇神社の境内に珍しい巨木があります。

3本の巨木がからみあってそびえています。

写真左にケヤキ、右にモミ。後ろにもう一本のケヤキ。モミは100年以上、ケヤキはゆうに200年は越えているのではないでしょうか。
すっかり癒着して、まるで一本の木のようですね。

上部はめりこんでますね。
4.復縁の木(川入地区)
御沢キャンプ場から飯豊大滝へ向かう遊歩道の途中にこの木はあります。

写真だとわかりずらいかもしれませんが、一度分岐した木が、また上部でくっついてます。

まさによりを戻す、復縁の木?(笑)。
賢谷・あいらぶゆうの木とともに、山都縁結びのパワースポットとして宣伝してみたいな、と(笑)。
5.ぞうさんお鼻が長いのねの木(一郷地区)
雙座松峠のやや東から、見頃街道方面へ向かう道の途中にこの木はあります。

天使のイスの木と同様、雪の重さで2度も倒木の危機があったと思われますが、不屈の闘志?で復活し健在。

まさに象さんが鼻をのばしたような形をしてます。
さきほどのあいらぶゆうの木と復縁の木が縁結びパワースポットなら、この象さんの木と天使のイスの木は、なんか失敗して落ち込んでる人へのどん底からの復活パワースポットとして設定してみたいですね。
6.犬面岩の木(一ノ木地区)
いいでのゆの先、一ノ俣遊歩道の途中にこの岩と木はあります。

説明不要ですね(笑)。
岩もそうなんですが、それを取り込むように生えてる木もすごいです。
あのアユタヤの遺跡を彷彿とさせます。
これはちょっと背筋が涼しくなれるスポットですかね。
7.早鳥居のおんば様(相川地区)
「会津の三御婆様」という民話があります。
その昔、飯豊山が女人禁制の山だった頃、中通りから3人の姉妹が飯豊山に登りに向かってきましたが、まず一番下の妹が猪苗代の関都で倒れ、二番目の妹がここ早鳥居峠で倒れ、最後まで頑張った一番上のお姉さんも飯豊山頂上手前で力尽き、女人禁制の禁を破ったため三姉妹とも石仏になってしまったというお話です。
三姉妹の長女と次女の石は山都にあり、長女の方は飯豊山の稜線にあるので、登山をやる方しか見ることはできませんが、次女の石は国道459号を喜多方から山都へ抜ける峠の横にあるので、立ち寄ることができます。

道路からちょっと入ったところにひっそりと神籠堂があります。

おんば様信仰の内容はいろいろありますが、一番ポピュラーなのは「お産の神様」で、ここ山都でも安産祈願の信仰が篤いです。
医療が今ほど発達していなかった昔は、お産で命を落とす人も多く、神に頼るしかなかった当時の信仰が色濃く残っていて興味深いですね。
昔、お産を控えた人は、このおんば様にお参りして、その着物か帽子を借りて持ち帰り、それを身に着けてお産を迎えたそうです。
そして無事お産を終えると「倍返し」といって、借りてきた物を倍にして返したとか。
昨年流行った「倍返し」はこっちが先輩ですね(笑)。
以上が「山都七不思議」ですが、
それぞれの場所は目印のない山中が多くわかりずらいし、その場に行ってもみつけられるか微妙なので、ご興味ある方はご連絡ください。日程あえば直接ご案内いたします。