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2017-05

平成25年度第1回会津発見塾 ~現在の鶴ヶ城の赤瓦のふるさとへ~ - 2013.05.14 Tue

次回イベントの準備の合間に少し時間ができましたので、ブログ書きを。
でも雙座松峠ウォークの報告へ行く前に、先週5月9日に今年度の第1回会津発見塾が行われたのでその時の模様を。
(ちなみに昨年同様、山都公民館主催の「会津発見塾」に僭越ながら私も今年1年間また企画&講師として参加させていただくことになりました。)

第1回はいきなり会津を出ておとなり新潟県へ~。

ちょっと長くなりますが、前段を。
今、「八重の桜」で盛り上がっている会津若松の鶴ヶ城。
2年前、震災直前にかつての赤瓦に葺き替えられたのをご存知の方は結構いらっしゃるかと思います。

「新編会津風土記」によると、戦国時代末期に、時の領主蒲生氏郷公が鶴ヶ城の大改修を手がけた記述があります。氏郷公は播磨国(現在の兵庫県)から瓦職人を呼び寄せて瓦をつくらせたそうですが、そのときの瓦は黒く、品質的にもあまり良質なものではなかったようです。
黒瓦は冬の寒さで凍ると割れてしまうことから改良が求められ、氏郷公から約半世紀後、藩主が保科正之公の時代に、瓦に釉薬をかけて焼くと寒さに強くなることがわかり、以降赤瓦として使用されたそうです。
もちろん当時は2011年のように一気に全部葺き替えたわけではなく、文献では、承応2年(1653)に太鼓門が初めて赤瓦によって葺き替えられたのを皮切りに、城内の屋根瓦が順次赤瓦に変わっていったようです。
城跡の発掘調査では、出土する瓦の約8割が釉薬を施された赤瓦という結果が出ています。また江戸時代後期の城下絵図では、屋根が赤系統の色で描かれていることを確認できます。

そんな結果に基づいて2年前の葺き替え工事においては、赤瓦で復元することとなったのでした。

前置きが長くなりましたが、2年前に瓦を葺き替えることになったとき、会津ではそれに対応できる瓦屋さんは少なく、寒冷地に強い、いい赤瓦をつくれる新潟県阿賀野市にある「安田瓦」さんに白羽の矢が立ったのでした。
そこで、現在の鶴ヶ城の赤瓦を葺き替えた「安田瓦産業協業組合」さん(詳しくはこちらをクリック)の瓦工場見学に行くことになりました。

下見のとき、実際の鶴ヶ城の赤瓦をいただいたときの模様は→こちらをクリック

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まずは「安田瓦」をはじめ、全国の瓦について教えていただきました。
全国にはその焼き方において大きく分けて3種類の瓦があるそうで、すなわち
釉薬を用いず、焼成の最後の段階で蒸し焼きにして炭素の被膜をつくる「いぶし瓦」、
釉薬を用いず、素焼きのままで仕上げる「無釉瓦」、
生地成型・乾燥後、ガラス質の釉薬(うわ薬)を施して焼く「釉薬瓦」
があり、ここの安田瓦は生釉を使って酸化焼成から還元焼成まで時間をかけて焼成する「還元瓦」と呼ばれる釉薬瓦の一種とのことです。

ちなみに東北、上信越、北陸などの積雪寒冷地では、凍害防止のため高温焼成して強度をあげ、吸水率を低く抑える工夫がなされ、釉薬の両面がけや還元瓦が多く用いられ、
比較的温暖な、太平洋側の関東、東海、近畿地方などでは、いぶし瓦の照りや冴えなどの表現方法が発達しているという特徴が見られます。

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実際に今、鶴ヶ城に葺かれている赤瓦を用いて、本物と同じ組み方を再現して詳しく解説していただきました。

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これも、実際に今鶴ヶ城に葺かれている鬼瓦。大きさといい迫力満点ですね。

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これは通常の安田瓦の完成品。ひとつ5kg弱ととても重く、逆に重いと建物が倒壊しやすいんじゃないかと素人は思ってしまいますが、重いからこそしっかり安定して強度が増すとのこと。

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そして工場内部へ。瓦粘土のもととなる原土がここから搬入されます。

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原土には木片だどいろんなものが混ざっているので、それを取り除いて練る処理。

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練られてなんかチョコレートかキャラメルのように一本になってでてきた瓦の粘土。



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まだ焼く前なので、このとおりクニャクニャです。

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乾燥させたあと、釉薬をつける工程。

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さすがに焼くところはみれませんでしたが、それぞれの工程で厳しい選別が行われており、品質管理はさすがだなあ、と思いました。

なんだか、小さい頃の社会科見学を彷彿とさせるような、とても楽しい見学のひとときでした。


その後、旧村松藩3万石の城下町へ。
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屋敷などはほとんど残っていませんが、区割りなどは往時の面影が少し残っており、こうやってしっかり説明看板だけでも設置してあると本当にありがたいですね。
あまり時間がなく、さわりだけになってしまいましたが、今度個人的にじっくり歩いてみようと思います。

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安田瓦の社長さんの話によると、鬼瓦の数で予算が決まるとのことで、一見無意味に見えるような屋根ですが、鬼瓦の数をわざと増やし、格をアピールしていたのかな、なんて思いました。


そして最後に新津市にある新潟県立植物園(こちらをクリック)へ。
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樹木医の田中さんの解説案内で館内を見学しました。

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バナナの花が咲いていました。

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オクナ セルラタ。
南アフリカ原産。赤い花床に黒い石果がついてかわいらしく、それがミッキーマウスにも見えるので、別名「ミッキーマウスノキ」とも呼ばれているとか。

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ベニヒモノキ。
西インド諸島原産で、小さな花が密になって、まるでふさふさの赤いしっぽのようだな、なんて思っていると、なるほど英名で「フォックステール」というとか。考えることは同じですね(笑)。

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ルリゴクラクチョウカ。
南アフリカ原産。なんかヤシの実を細く割ったとこから花が咲いているような、不思議な形ですね。

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これもなんでこんな形の花なの?って直接本人に聞いてみたい不思議な形、トケイソウの花。
花の珍しい形にしては結構平凡な名前がついてるな、と(笑)。

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これは見慣れたウツボカズラ。

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これは人工?それとも自然にこんなにきれいに編まれた?
名前がわからなかったので、「ネジリドーナツノキ」と名付けました。

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フィリピンに自生するヒスイカズラ。
その名のとおり、ヒスイ色の美しい花をつけていました。
現地ではオオコウモリがこの花の蜜を吸いにくるとのことですが、今絶滅の危機に瀕している希少種とか。

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この植物園のウリであるボタンの時期には少し早かったようですが、それでも何種類かは咲いていました。


次回の発見塾は6月18日、林道飯豊桧枝岐線の開通にあわせて、山都の向こう側、山形県飯豊町を巡ります。
早く下見にいかなくちゃ(笑)。
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