吾妻連峰縦走 - 2013.10.01 Tue
もう一週間以上前になってしまいましたが、今年は混雑が予想された藩公行列に行かずに、9月22、23日の1泊2日で吾妻連峰を縦走してきました。
9月22日(日)晴れときどきくもり

磐梯吾妻スカイラインが無料なので、浄土平の登山口へ。

まずは一切経山を目指して歩き始めます。

酸ヶ平(すがだいら)

一切経山へ登っているうちにみるみるガスが立ち込めてきました。

一切経山(いっさいきょうざん)1948.8m。一等三角点があります。
しかし、360度ガス。参ったなあ、今回のお目当てのひとつ、五色沼もこれじゃあ見えません。

と!
突如ガスが晴れ出し、霧の中から五色沼の「青」が浮かび上がってきました。
風の神様ありがとう。
最高の演出です(笑)。


さすが「魔女の瞳」の異名をとる五色沼。
その深い「青」に吸い込まれるような感覚をおぼえました。




家形山から西へ折れ、烏帽子山を目指します。
しかしここからの登山道は草刈りがなされていないのか、笹をかき分けての歩行。ほぼ平らの道なのですが、結構消耗します。対向してくる登山者はほとんどいないので、たまにガサガサ来てもクマと区別がつきません(苦笑)。
いつもしっかり草刈りがなされている飯豊連峰の管理されてる方々の御苦労に感謝するとともに、ありがたみが身に沁みますね。

やっと笹藪が少し途切れると「ニセ」烏帽子山。烏帽子山はまだ先です。

そして笹藪再び(苦笑)。まあ、笹の下の道ははっきりしており、「藪こぎ」というほどのレベルではありませんが、視界が小さいのはやっぱ消耗しますね。

これが「ホンモノ」烏帽子山、1879m。


登山道からちょこっとだけ入ったところに東大嶺(ひがしだいてん)山頂。1927m。
展望はまったくありません。

縦走路から少し離れ、北へ25分ほど行ったところにこの日の宿営地、「明月荘」。
二階建ての結構広い小屋で、max70人収容のところにこの日は12人ほどの泊り客だったので、ゆったりできました。


初日は全く途中に水場がないルートでしたので、夕飯、そして明日用の水を汲みに。
小屋から10分ほど下ったところに「金明水」と呼ばれるいい水場があります。


この日は晩飯つくって、食べて、18時過ぎには眠りについていました。
9月22日(1日目)
浄土平→酸ヶ平→一切経山→五色沼→家形山→烏帽子山→東大嶺→明月荘
9月23日(月)はれ

明月荘をあとにし、東大嶺へ戻ります。湿原は草紅葉がはじまっています。



登山道に復帰すると、前方に目指す西吾妻山が見えました。


見渡す限り他の登山者の姿はありません。早朝の大湿原を独り占め。







この付近は「いろは沼」という名前がついているくらい、池塘が数多く点在しています。
猪苗代湖は別名「天鏡湖」といいますが、この池塘もまさに「天の鏡」ですね。


人形石


大凹の水場。
沢水のようですが、冷たくてとってもおいしかったです。





天狗岩の一角にパワースポットあり。ビンビン感じます(笑)。

吾妻神社。厳しい冬の風対策に積まれた石がいい雰囲気を醸し出してますね。

そして、吾妻連峰の最高峰の西吾妻山(2035m)の山頂着。
しかし残念ながらここは展望まったくなく、標柱があるだけです。

百名山を目的に登っている方々は、一番高いところということでここに重きを置いているようですが、深田久弥は著書「日本百名山」の中では「吾妻山」としてこの周囲山群全体をひとつの山として百名山に選んでおり、できれば多くの登山者に西吾妻だけでなく、吾妻山域全体を楽しんでいただきたいな、なんて思います。

西吾妻をあとにし、最後の山、西大嶺(にしだいてん)へ。


ここにも安達太良山から続く、智恵子のいう「ほんとの空」があります。


西大嶺(1982m)山頂。

雲海が広がっていました。



そして名残惜しいですが、デコ平へ下山開始。一気に下って小野川湖が見えてきました。

ゴンドラ山頂駅。しかしここでゴンドラには乗らず、今回は檜原湖・早稲沢に降りる計画です。

昨年8月、アサギマダラのマーキングをやった場所(こちらをクリック)は、すでにヨツバヒヨドリは刈られていて、アサギマダラの姿はありませんでした。
もう、みんな南へ旅立ったんですね。

実はデコ平の探勝路は、私の大好きな場所で、ぜひオススメしたいスポットです。
これは雪の重みでくるっと一回転した珍しいブナの木。

これが小野川の水源、国の名水100選にも選ばれている「百貫清水」。
その昔、百貫の値以上に価値があるということからこの名がついている泉です。
白く色が変わっているところが、下からこんこんと湧いている地点です。
かなり水量豊富。

泉の水を飲むのに抵抗ある人も多いかと思いますが、実は長い柄の柄杓がそばに置いてあるので、湧いているところを直に掬って飲むと、ほんと最高の水を味わえます。

そして、この百貫清水の西側のエリアが特に私の好きな場所で、ブナの原生林が広がっています。

白神山地もそうですが、やっぱりブナ林の懐が一番落ち着きますね。
ベンチも何箇所かあって、半日くらいのんびりしていたことあります。

で、早稲沢に下っていくと、「布滝」があります。大きいし森の中なので写真だとわかりずらいですね(苦笑)。
そして無事、早稲沢の登山口へ下山しました。
天気に恵まれた山行でした。
9月23日(2日目)
明月荘→藤十郎→いろは沼→人形石→梵天岩→天狗岩→西吾妻山→西大嶺→デコ平→百貫清水→早稲沢登山口
9月22日(日)晴れときどきくもり

磐梯吾妻スカイラインが無料なので、浄土平の登山口へ。

まずは一切経山を目指して歩き始めます。

酸ヶ平(すがだいら)

一切経山へ登っているうちにみるみるガスが立ち込めてきました。

一切経山(いっさいきょうざん)1948.8m。一等三角点があります。
しかし、360度ガス。参ったなあ、今回のお目当てのひとつ、五色沼もこれじゃあ見えません。

と!
突如ガスが晴れ出し、霧の中から五色沼の「青」が浮かび上がってきました。
風の神様ありがとう。
最高の演出です(笑)。


さすが「魔女の瞳」の異名をとる五色沼。
その深い「青」に吸い込まれるような感覚をおぼえました。




家形山から西へ折れ、烏帽子山を目指します。
しかしここからの登山道は草刈りがなされていないのか、笹をかき分けての歩行。ほぼ平らの道なのですが、結構消耗します。対向してくる登山者はほとんどいないので、たまにガサガサ来てもクマと区別がつきません(苦笑)。
いつもしっかり草刈りがなされている飯豊連峰の管理されてる方々の御苦労に感謝するとともに、ありがたみが身に沁みますね。

やっと笹藪が少し途切れると「ニセ」烏帽子山。烏帽子山はまだ先です。

そして笹藪再び(苦笑)。まあ、笹の下の道ははっきりしており、「藪こぎ」というほどのレベルではありませんが、視界が小さいのはやっぱ消耗しますね。

これが「ホンモノ」烏帽子山、1879m。


登山道からちょこっとだけ入ったところに東大嶺(ひがしだいてん)山頂。1927m。
展望はまったくありません。

縦走路から少し離れ、北へ25分ほど行ったところにこの日の宿営地、「明月荘」。
二階建ての結構広い小屋で、max70人収容のところにこの日は12人ほどの泊り客だったので、ゆったりできました。


初日は全く途中に水場がないルートでしたので、夕飯、そして明日用の水を汲みに。
小屋から10分ほど下ったところに「金明水」と呼ばれるいい水場があります。


この日は晩飯つくって、食べて、18時過ぎには眠りについていました。
9月22日(1日目)
浄土平→酸ヶ平→一切経山→五色沼→家形山→烏帽子山→東大嶺→明月荘
9月23日(月)はれ

明月荘をあとにし、東大嶺へ戻ります。湿原は草紅葉がはじまっています。



登山道に復帰すると、前方に目指す西吾妻山が見えました。


見渡す限り他の登山者の姿はありません。早朝の大湿原を独り占め。







この付近は「いろは沼」という名前がついているくらい、池塘が数多く点在しています。
猪苗代湖は別名「天鏡湖」といいますが、この池塘もまさに「天の鏡」ですね。


人形石


大凹の水場。
沢水のようですが、冷たくてとってもおいしかったです。





天狗岩の一角にパワースポットあり。ビンビン感じます(笑)。

吾妻神社。厳しい冬の風対策に積まれた石がいい雰囲気を醸し出してますね。

そして、吾妻連峰の最高峰の西吾妻山(2035m)の山頂着。
しかし残念ながらここは展望まったくなく、標柱があるだけです。

百名山を目的に登っている方々は、一番高いところということでここに重きを置いているようですが、深田久弥は著書「日本百名山」の中では「吾妻山」としてこの周囲山群全体をひとつの山として百名山に選んでおり、できれば多くの登山者に西吾妻だけでなく、吾妻山域全体を楽しんでいただきたいな、なんて思います。

西吾妻をあとにし、最後の山、西大嶺(にしだいてん)へ。


ここにも安達太良山から続く、智恵子のいう「ほんとの空」があります。


西大嶺(1982m)山頂。

雲海が広がっていました。



そして名残惜しいですが、デコ平へ下山開始。一気に下って小野川湖が見えてきました。

ゴンドラ山頂駅。しかしここでゴンドラには乗らず、今回は檜原湖・早稲沢に降りる計画です。

昨年8月、アサギマダラのマーキングをやった場所(こちらをクリック)は、すでにヨツバヒヨドリは刈られていて、アサギマダラの姿はありませんでした。
もう、みんな南へ旅立ったんですね。

実はデコ平の探勝路は、私の大好きな場所で、ぜひオススメしたいスポットです。
これは雪の重みでくるっと一回転した珍しいブナの木。

これが小野川の水源、国の名水100選にも選ばれている「百貫清水」。
その昔、百貫の値以上に価値があるということからこの名がついている泉です。
白く色が変わっているところが、下からこんこんと湧いている地点です。
かなり水量豊富。

泉の水を飲むのに抵抗ある人も多いかと思いますが、実は長い柄の柄杓がそばに置いてあるので、湧いているところを直に掬って飲むと、ほんと最高の水を味わえます。

そして、この百貫清水の西側のエリアが特に私の好きな場所で、ブナの原生林が広がっています。

白神山地もそうですが、やっぱりブナ林の懐が一番落ち着きますね。
ベンチも何箇所かあって、半日くらいのんびりしていたことあります。

で、早稲沢に下っていくと、「布滝」があります。大きいし森の中なので写真だとわかりずらいですね(苦笑)。
そして無事、早稲沢の登山口へ下山しました。
天気に恵まれた山行でした。
9月23日(2日目)
明月荘→藤十郎→いろは沼→人形石→梵天岩→天狗岩→西吾妻山→西大嶺→デコ平→百貫清水→早稲沢登山口
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