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2018-04

山都民話の地巡り 無事終了しました! - 2013.10.07 Mon

昨日10月6日に、山都の民話の舞台に行って、その場で昔語りを聞くイベント、「山都民話の地巡り」を開催しました。
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まずは、相川から国道459号を東へ行った早鳥居峠に祀られている「早鳥居のおんば様」へ。

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道路からちょっと入ったところにひっそりと神籠堂とおんば様は佇んでいます。

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ここで、山都民話の会の語り部、佐藤敏子さんによる「会津の三御婆様」の語りが始まりました。

その昔、飯豊山が女人禁制の山だった頃、中通りから3人の姉妹が飯豊山に登りに向かってきましたが、まず一番下の妹が猪苗代の関都で倒れ、二番目の妹がここ早鳥居峠で倒れ、最後まで頑張った一番上のお姉さんも飯豊山頂上手前で力尽き、女人禁制の禁を破ったため三姉妹とも石仏になってしまったというお話です。

ここのおんば様は、飯豊山信仰登山の登拝路にあり、ここから先は女人禁制、侵入するべからず、という結界の意味もあったそうです。

私自身はもう何度もきかせていただいている話ですが、やはり実際の現場で改めて語りを聞くと、イメージわいてまた格別でした。

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おんば様信仰の内容はいろいろありますが、一番ポピュラーなのは「お産の神様」で、ここ山都でも安産祈願の信仰が篤いです。
医療が今ほど発達していなかった昔は、お産で命を落とす人も多く、神に頼るしかなかった当時の信仰が色濃く残っていて興味深いですね。

昔、お産を控えた人は、このおんば様にお参りして、その着物か帽子を借りて持ち帰り、それを身に着けてお産を迎えたそうです。
そして無事お産を終えると「倍返し」といって、借りてきた物を倍にして返したとか。
いま流行りの「倍返し」はこっちが先輩ですね(笑)。

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続いて藤沢集落へ移動。ここには「相川温泉」という温泉があって、つい15年くらい前までは「滝富旅館」という宿もありました(現在は閉館)。
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そして川沿いには今もその温泉が流れ出ている洗い場があります。

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そこで本日2つめの民話「湯端(ゆのはな)温泉」を語っていただきました。

かつて、阿賀川の本流にダムなどなかった時代、日本海からシャケがここまであがってきていたそうです。
その数はとても多く、集落の人だけでは取れきれないほどで、獲るのも運搬するのも大変なので、村人は近くにあるお寺の僧に手伝ってくれと言ったそうです。
しかし、お坊さんたちはそんな殺生をしたくありません。そこで仏に祈り続けると、なんと鮭はピタッと上ってくることがなくなり、それまでこんこんと湧いていた熱い湯もぬるくなってしまった、そういうお話です。

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実際ここの温泉は27度くらいだそうで、夏場は水とかわりませんが、冬場はその温度だと湯気がでるほど暖かく、給湯器などもちろんない昔の女性たちにとって、冬の水仕事はこの洗い場で行えて、とてもありがたかっただろうな、と想像できます。

この湯端温泉に昔泊まった歌人が詠んだ歌がいくつか残っています。

暁の 枕にそそぐ心地して 寝覚めさやけき 山川の音

詠み人不明だそうですが、優しい響きの、ほっこりできる歌ですね。

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と、今日のもうひとりの語り部さんである真部さんが「昔から卵のにおいのした水が湧いているところがあって、皮膚の病を持った人はそれを塗ると治ったという場所が今でも残っている」と教えてくれたので、ちょうど通り道なので、みんなで寄ってみることにしました。

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今は湧水量少なく、水面に鼻を近づけても硫黄の匂いはしませんでしたが、カエルやゲンゴロウが泳いでいたので、私はちょっとその水を口にしてみたところ、やっぱり鉱泉のような硬い味がしました。
今でも残っているところがすごいですね。
ちなみにここも「湯端(ゆばた)」というそうです。
こういった、山都内でもその集落の人しか知らないような場所、地名は今のうちにしっかり聞いて整理しておきたいですね。


そして本日最後の場所、和尚山へ。
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写真左の奥が和尚山。

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写真右奥、黄色い橋梁の奥が高寺山。
ここで、和尚山と高寺山を眺めながら、真部トミ子さんによる「和尚山」の語りが始まりました。

和尚山伝説
 むかし、和尚山のふもとには大きな大蛇が住んでいました。この大蛇は川の水をすっかり飲み干しては、水不足にして百姓たちを困らせたり、大雨を降らせては、洪水や地すべり、土砂崩れなどを引き起こして人々を苦しめていました。
 しまいには、川向いの高寺山と和尚山をくっつけて阿賀川の水をせきとめようとしました。ここで川がせきとめられたら、この辺だけでなく会津盆地が湖になってしまいます。二つの山がゆらゆらと動き出したのを見た人々は大騒ぎになりました。
 すると、ちょうどこそこへ一人の旅の坊さんがやってきました。坊さんは人々が口々に訴える話を聞いていましたが、やがて決心したようにいいました。
「それでは私に7日分の食べ物として七連の串柿と水を用意してください。それからあの山の頂上に穴を掘り、私を大きな箱に入れて生き埋めにしてください。私は7日7晩生きて大蛇退治のお祈りをしてあげましょう。」
 坊さんは村の人に七連の串柿と水を用意してもらうと、自らそれを背負って山に登りはじめました。村の人々もあとについてぞろぞろと登っていきました。それから深い穴を掘ると、坊さんと串柿と水をいれ、息がつけるように一本の長い竹筒を立てました。そしてみんなで泣きながら土をかけていきました。
 それから七日七晩の間、穴の中からは坊さんが経文を唱える声と、カーンカーンと鐘を打つ音が聞こえていました。こうして7日の晩が暮れ、八日目の朝がやってきたころは、経文を唱える声も鐘の音もしだいに弱まり、とぎれとぎれになってきました。すると、ちょうどそのころ小布瀬原の村では大騒ぎがおこりました。
 一軒のうちのあげばふ(煙出し)から、あし毛の馬に乗った大蛇が、入田付の無行沼の方へ逃げていったのです。人々が急いで山の上に登ってみますと和尚さんの埋められた穴からは、お経をよむ声も、鐘を打つ音も聞こえてきませんでした。
 大蛇が逃げていって、村々にはまた平和な暮らしがやってきました。
                                和尚山入り口にある看板より



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ちなみに写真の屋根の上にある小さな煙り出しが「あげばふ」ですが、その大蛇が飛び出していった小布瀬原の集落では、ずっと「あし毛の馬を飼うべからず。あげばふ(煙り出し)は設けるべからず。」と伝わっているそうで、実際今も小布瀬原の集落の家には煙り出しがありません。これまた興味深いですね。

また、私事ですが、その大蛇が飛んで行った無行沼は私の家の結構近くにあり、無行沼に行った大蛇はその後どうなったかが個人的には非常に気になるところです(笑)。


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そして当初の予定では、和尚山を眺めながらそのままお茶会の予定でしたが、夏に戻ったかのような暑さで。。。急遽すぐそばの鬼渡神社の境内に場所を移しました。

そこで五十嵐恵美子さんにお茶をたてていただき、楽しみました。

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お茶うけは喜多方の銘菓、田原屋のお菓子。

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正直、私はちょっと前までは甘いものは苦手だったのですが、最近は目でも楽しめる和菓子に興味深々。
歳とったのかもしれないですね(苦笑)。

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もうすっかり山都G.T.イベントの常連、大熊町から来ている子も果敢にお茶をたてる作業にチャレンジ。

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そしてイベント終了後、オプションとして、ちょうどこの日が今年の最終日で「収穫祭」をやっていた百姓市へ。
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いや~大盛況で、車は路上にあふれていました。
大盛況すぎて、お目当てのカレーはなんと!すでに終わってしまってました(泣)。

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かわいいワンちゃんやネコちゃんがいっぱい来ていて、動物たちと遊べただけでも最高でした(笑)。

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このでっかいラブちゃん、私の顔ベロベロなめまくってくれて、すごく人懐っこい子でした。

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鼻のせパクリ芸もお見事。


この後、さらにオプショナルツアーとして、八重の桜関連の、大龍寺、善龍寺、山本権八の墓、如来堂、中野竹子奮戦の地などを案内しました。


昔語りをしてくださった真部さん、佐藤さん。
素敵なお茶会を開いてくださった五十嵐さん。
参加者の皆さん。
本当にありがとうございました。

今回、初めての試みだった民話の地巡り。
素晴らしい語り部さんたちの力に負うところ大ですが、やはり現場でその「空気」を感じながら語りを聞くのはすごくいいな、と思ったので、語り部さんの協力を得ながら、さらに範囲を広めて民話巡りツアーをパワーアップしていきたいと思ってます。
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