山都の名木10選 - 2015.02.18 Wed
昨年12月に当ブログで発表させていただいた「山都七不思議」。
それが自分の想像をはるかに越えるご好評をいただき、それはそれでありがたかったのですが、その続編を書くとなるとどんなネタでも厳しいようなプレッシャーがありまして(苦笑)。。。。
そんな中、開きなおって(?)今回は山都八景(こちらをクリック)、山都七不思議(こちらをクリック)に続く第三弾として、
「山都の名木10選」
を発表いたします。
山都の名木10選
1.山神社の大スギ(宮古地区)
2.石塔のカスミザクラ(中反地区)
3.一ノ俣遊歩道の大カツラ(一ノ木地区)
4.御沢のスギとトチ(川入地区)
5.宗像神社のイチョウ(木曽地区)
6.宮城家のエゾエノキ(中反地区)
7.須賀神社の大スギ(早稲谷地区)
8.山神社のケヤキとモミ(賢谷地区)
9.龍ノ山のオノオレカンバ(藤巻地区)
10.鏡桜(沼ノ平地区)
山都の名木10選 それぞれの位置図は→こちらをクリック
1.山神社の大スギ(宮古地区)
先日のアニマルトラッキング雪原ハイクでもイベントコースに設定しましたが、そばの里、宮古集落の奥にある山神社の鳥居前に聳える、大きなスギがあります。



特に向かって右側のスギが大きく、樹齢400年とも500年とも言われています。
2.石塔のカスミザクラ(中反地区)
中反集落の北のはずれにこのサクラはあります。
この種のサクラは花期に遠くから見ると花が霞のように見えることからその名前がついているようで、花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラなどとも呼ばれています。
この木の下には石塔群があり、今はすっかり藪の中に埋もれていますが、かつてはここから西会津に向かって越後裏街道が通っていました。
おそらくは沓掛峠への登りに差し掛かる前に、このサクラの辺りで旅人は一休みしたのではないかと思われます。


3.一ノ俣遊歩道の大カツラ(一ノ木地区)
いいでのゆの先、一ノ戸川の右岸に続く一ノ俣遊歩道沿いに樹齢300年以上といわれる巨大なカツラの木があります。
カツラ特有の株立ちしたような形ですが、その太さはすごく、迫力満点です。



4.御沢のスギとトチ(川入地区)
信仰登山の聖地、飯豊山。その登山口に位置する御沢には樹齢200年~400年ともいわれる巨大なスギが4本、トチが2本、今なお旺盛な樹勢を保って聳えています。
かつてはこの巨木群の前の川で身も心も清めてから飯豊山を目指したそうで、ここから神域という目印に昔の氏子たちが神木を植えたものが残ってると言われています。

こちらはスギ。

こちらはトチ。
目の前に立つとその大きさに圧倒されますが、全景をとらえることができず、写真におさめるのが難しい木々です。
5.宗像神社のイチョウ(木曽地区)
飯豊山神社と並んで山都ではとくに古い由緒をもつ宗像神社。
その境内に喜多方市の天然記念物や福島県の緑の文化財に指定されているイチョウの巨木があります。
宗像神社は、あの伊達政宗の会津侵攻の際に焼失し、その30~40年後の寛永年間に木曽組郷頭の斉藤氏が再建したときに、このイチョウは植えられたと伝わります。
ということは樹齢は400年以上ということになります。
ただ、残念ながら処々の事情で、今から15年くらい前に上部は切られ、今は樹高はかなり低いものとなってしまってます。



往時の木曽のイチョウの写真。
6.宮城家のエゾエノキ(中反地区)
中反地区の宮城家のウラにエゾエノキの巨木があります。
エゾエノキはゴツゴツとした樹に成長するので、まさに皺が刻まれた「おじいちゃん」のようで、趣きありますね。
※なお、この木は宮城様方の敷地内にあるので、もし近づいて写真撮りたい場合は無断で入らずに必ずお声掛けをするようお願い申し上げます。



7.須賀神社の大スギ(早稲谷地区)
早稲谷地区の鎮守、須賀神社の境内にはスギの巨木が林立しています。
ここも福島県の緑の文化財の指定を受けています。
余談ですが、ここ須賀神社の祭神は「牛を嫌がる」ため、早稲谷集落では牛を飼ってはならないという禁忌をもつとのことです。


8.山神社のケヤキとモミ(賢谷地区)
これは山都七不思議でもご紹介した「あいらぶゆうの木」です。
賢谷集落、道路の西の階段を上ったところの山神社の境内にこの木はあります。


写真左にケヤキ、右にモミ。後ろにもう一本のケヤキ。モミは100年以上、ケヤキはゆうに200年は越えているのではないでしょうか。
すっかり癒着して、まるで一本の木のようですね。

9.龍ノ山のオノオレカンバ(藤巻地区)
氷筍洞窟への登りの途中にこの木はあります。
この山域では最も大きいと言われるオノオレカンバです。
「オノオレ」つまり斧が折れるほど固いということからこの名がきています。
オノオレカンバは、1ミリ幹が太くなるのに3年かかるといわれているので、この木の樹齢は想像もできません。
他に黒森山山頂近くにもオノオレカンバの巨木が確認されていますが、成長が悪く、数も少ないので、とても貴重な木と思われます。



10.鏡桜(沼ノ平地区)
山都八景と重複しますが、やはり鏡桜は外せません(笑)。
鏡桜について詳しくは以前のブログ記事→こちらをクリック


それが自分の想像をはるかに越えるご好評をいただき、それはそれでありがたかったのですが、その続編を書くとなるとどんなネタでも厳しいようなプレッシャーがありまして(苦笑)。。。。
そんな中、開きなおって(?)今回は山都八景(こちらをクリック)、山都七不思議(こちらをクリック)に続く第三弾として、
「山都の名木10選」
を発表いたします。
山都の名木10選
1.山神社の大スギ(宮古地区)
2.石塔のカスミザクラ(中反地区)
3.一ノ俣遊歩道の大カツラ(一ノ木地区)
4.御沢のスギとトチ(川入地区)
5.宗像神社のイチョウ(木曽地区)
6.宮城家のエゾエノキ(中反地区)
7.須賀神社の大スギ(早稲谷地区)
8.山神社のケヤキとモミ(賢谷地区)
9.龍ノ山のオノオレカンバ(藤巻地区)
10.鏡桜(沼ノ平地区)
山都の名木10選 それぞれの位置図は→こちらをクリック
1.山神社の大スギ(宮古地区)
先日のアニマルトラッキング雪原ハイクでもイベントコースに設定しましたが、そばの里、宮古集落の奥にある山神社の鳥居前に聳える、大きなスギがあります。



特に向かって右側のスギが大きく、樹齢400年とも500年とも言われています。
2.石塔のカスミザクラ(中反地区)
中反集落の北のはずれにこのサクラはあります。
この種のサクラは花期に遠くから見ると花が霞のように見えることからその名前がついているようで、花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラなどとも呼ばれています。
この木の下には石塔群があり、今はすっかり藪の中に埋もれていますが、かつてはここから西会津に向かって越後裏街道が通っていました。
おそらくは沓掛峠への登りに差し掛かる前に、このサクラの辺りで旅人は一休みしたのではないかと思われます。


3.一ノ俣遊歩道の大カツラ(一ノ木地区)
いいでのゆの先、一ノ戸川の右岸に続く一ノ俣遊歩道沿いに樹齢300年以上といわれる巨大なカツラの木があります。
カツラ特有の株立ちしたような形ですが、その太さはすごく、迫力満点です。



4.御沢のスギとトチ(川入地区)
信仰登山の聖地、飯豊山。その登山口に位置する御沢には樹齢200年~400年ともいわれる巨大なスギが4本、トチが2本、今なお旺盛な樹勢を保って聳えています。
かつてはこの巨木群の前の川で身も心も清めてから飯豊山を目指したそうで、ここから神域という目印に昔の氏子たちが神木を植えたものが残ってると言われています。

こちらはスギ。

こちらはトチ。
目の前に立つとその大きさに圧倒されますが、全景をとらえることができず、写真におさめるのが難しい木々です。
5.宗像神社のイチョウ(木曽地区)
飯豊山神社と並んで山都ではとくに古い由緒をもつ宗像神社。
その境内に喜多方市の天然記念物や福島県の緑の文化財に指定されているイチョウの巨木があります。
宗像神社は、あの伊達政宗の会津侵攻の際に焼失し、その30~40年後の寛永年間に木曽組郷頭の斉藤氏が再建したときに、このイチョウは植えられたと伝わります。
ということは樹齢は400年以上ということになります。
ただ、残念ながら処々の事情で、今から15年くらい前に上部は切られ、今は樹高はかなり低いものとなってしまってます。



往時の木曽のイチョウの写真。
6.宮城家のエゾエノキ(中反地区)
中反地区の宮城家のウラにエゾエノキの巨木があります。
エゾエノキはゴツゴツとした樹に成長するので、まさに皺が刻まれた「おじいちゃん」のようで、趣きありますね。
※なお、この木は宮城様方の敷地内にあるので、もし近づいて写真撮りたい場合は無断で入らずに必ずお声掛けをするようお願い申し上げます。



7.須賀神社の大スギ(早稲谷地区)
早稲谷地区の鎮守、須賀神社の境内にはスギの巨木が林立しています。
ここも福島県の緑の文化財の指定を受けています。
余談ですが、ここ須賀神社の祭神は「牛を嫌がる」ため、早稲谷集落では牛を飼ってはならないという禁忌をもつとのことです。


8.山神社のケヤキとモミ(賢谷地区)
これは山都七不思議でもご紹介した「あいらぶゆうの木」です。
賢谷集落、道路の西の階段を上ったところの山神社の境内にこの木はあります。


写真左にケヤキ、右にモミ。後ろにもう一本のケヤキ。モミは100年以上、ケヤキはゆうに200年は越えているのではないでしょうか。
すっかり癒着して、まるで一本の木のようですね。

9.龍ノ山のオノオレカンバ(藤巻地区)
氷筍洞窟への登りの途中にこの木はあります。
この山域では最も大きいと言われるオノオレカンバです。
「オノオレ」つまり斧が折れるほど固いということからこの名がきています。
オノオレカンバは、1ミリ幹が太くなるのに3年かかるといわれているので、この木の樹齢は想像もできません。
他に黒森山山頂近くにもオノオレカンバの巨木が確認されていますが、成長が悪く、数も少ないので、とても貴重な木と思われます。



10.鏡桜(沼ノ平地区)
山都八景と重複しますが、やはり鏡桜は外せません(笑)。
鏡桜について詳しくは以前のブログ記事→こちらをクリック


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